この記事の一つ前で「カメラマンのギャラは時給+スキル」で決まる。
という事を書きました。
その時の記事はこちらからどうぞ(⇒持ち込みカメラマンの会場下見は必要か?【結論:不要です】)
実はこの時給という考えは「私は個人的には反対」なのです。
というとどんな職業がぱっと頭にを浮かびますか?
私は「時給=アルバイト」という構図が真っ先に思いつきます。
アルバイトというと、自分の時間を切り売りして給与をもらうため、特別なスキルを必要としないことが多いです。
でも、ブライダルカメラマンってどうでしょうか?
実際にやっている方もいるようですが、そういう方達がトラブルを起こし、持ち込みカメラマンの撮影規制がかかってしまうので、我々からするとホント迷惑な存在なのです。
ブライダルカメラマンは芸術家に近い存在です
ブライダルカメラマンは、カメラ&レンズを通して各々の作品を生み出します。
同じ景色を撮影するのでも、構図・色合い・ライティング・ぼかし技術が違えば、クオリティーに大きな差が出ます。
その差は何なのか?
経験値?
センス?
撮影スキル?
機材の性能?
明確には分かりません(>_<)
なので、本来はカメラマンのギャラは時給ではなく「自身の価値」で決まるモノだと考えています。
じゃあ、その価値っていうのは具体的にいくらなのか?
これが分からないので時給換算になりがちなのです。
既にご存知の方が多いと思いますが、ピカソの有名な話があります。
ピカソが街を歩いていた時、ファンの女性がこんな風に話しかけてきたそうです。
「ピカソさん、私あなたの大ファンなんです。この紙に一つ絵を描いてくれませんか?」
そして、ピカソは30秒ほどで絵を描きその紙を彼女に渡してこう言ったのです。
「この絵の価格は、100万ドルです」
女性は驚き、こう言いました。
「ピカソさん、だってこの絵を描くのにたったの『30秒』しかかかっていないのですよ?」
ピカソは笑みを浮かべてこう返しました。
「30年と30秒ですよ」
このエピソードはピカソだから成り立つと言われれば、その通りではありますが、ピカソに限らず芸術を仕事にしている人は、その成果が理解されないことは多々あります。
という教訓です。
それでは。