毎日毎日コロナウイルスの話題が飛び交っている中、実はとんでもない大きな法改定があったことをご存知でしょうか?
それが、2020年4月1日から始まった…
同一労働同一賃金とは、同じ業務をする労働者に対して雇用形態などによる待遇の差をなくそうという考え方です。
正社員でもアルバイトでも「同じ業務に対しては同じ賃金」を支払うべきという事です。
具体的には、アルバイトの方でも以下の支払いが義務付けられます。
1.基本給(時間あたりの労働賃金)
2.時間外手当
3.賞与
4.役職・業務手当
5.通勤手当
6.家族・住宅手当
7.食事手当
といったように正社員と同じ待遇を受けることが出来るのです。
はい。
皆さんここまで聞いて「同一労働同一賃金」の導入は良いと思いましたか?
微妙(悪い)と思いましたか?
私は「怖い」と思いました。
なぜかと言うと、アルバイトやパートの方にとってはとても良い制度になっていると思いますが、企業側(経営側)や正社員の視点で考えると恐ろしい制度になっています。
この制度ですが、メリットももちろんありますが、大きな問題点があると考えています。
まずは、メリットから説明します。
メリット:アルバイトやパート労働者の賃金が上がる
これは間違いなく、非正規雇用者にとっては絶大なメリットですよね。
正社員同様に扱ってもらえるし、しっかりと評価もされ昇給もできるのは嬉しい事です。
また、働き方の幅や選択肢も広がり、モチベアップにつながります。
問題点:失業率が上がる可能性大
同一労働同一賃金を導入することにより、アルバイトやパートの方の賃金が確実に上がります。
で、どうなるか?
企業側は「能力の高い人間」だけを残そうと考えますよね。
労働者が全員同じ待遇を受けるのであれば当然そうなります。
ちょうど一年前に「早期リストラ」に関する記事を書きました。
その時の記事はこちら(⇒【45歳早期リストラについて思う事】富士通、NEC、コカ・コーラ等大手企業が実施中!)
同一労働同一賃金を導入することにより、より多くの企業が早期リストラを行う事になる予感がしています。
正社員の方はのんきにしてられません。
自分は正社員だから会社が守ってくれる!という甘い考えは捨てないといけない時代になります。
ただでさえ、コロナウイルスの影響で経済が落ち込んでいるのに無謀な人間を使い続ける選択肢を選ぶ企業は少なくなります。
残酷な話ですが、同一労働同一賃金は一見「最高の働き方改革」のように思えますが、この制度によってダメージを受ける企業や社員の方は多く出てくるでしょう。
まとめ
同一労働同一賃金は私の様に個人事業主には関係のない制度ではありますが、1経営者としていろいろ思う事はありましたので今回記事にしました。
今の時代「会社にしがみついて他力本願の精神だといつか堕落」してしまいそうです。
だからといって、独立しよう!
という事も言えません。
独立したら、会社員以上に沢山の試練が待ち受けてますから(;^_^A
ただ、一つ言えることは会社員であろうが自営業であろうが「常に自己成長していかないとダメ」という事です。
自営業だったら「自ら考え、行動しで、稼ぐ力を養う」
努力の仕方は様々ですが、同じことを何も考えずにやっていては成長しません。
私もまだまだ稼ぐ力が十分ではありませんが、コロナウイルスで仕事がストップしている今この時でも自己成長をするための努力は出来ます!
下を向いてなんていられませんよ!!!
皆さんも頑張りましょう!
それでは。